刑事訴訟法ゼロから刑事訴訟法#41

捜索・差押え⑤令状外の写真撮影と押収物の処分・押収拒絶権

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問い:捜索差押許可状だけで、現場の写真をどこまで撮れるか。範囲を超えた撮影は争えるか。押収した物はその後どう扱われ、そもそも押収を拒めるのは誰か。

骨組み

  1. 1撮影の正体:写真撮影は検証としての性質(最決平2・6・27)→ 原則は検証許可状が要る(・補足意見)
  2. 2付随して撮れる2つの目的:①執行の適法性の担保(令状の呈示・実施状況・立会い)②証拠価値の保存(発見した場所・状態)→ 捜索差押許可状で撮れる(補足意見・学説)
  3. 3範囲を超えた撮影:令状に明記された物以外を撮る → 付随の検証ではない → 違法(補足意見・学説)。法廷意見は違法かどうかに触れていない
  4. 4準抗告できない(最決平2・6・27):撮影は検証の性質 → 「押収に関する処分」に当たらない → ネガ・写真の廃棄・引渡しを求める準抗告は不適法。違法かと争えるかは別の軸
  5. 5内容を撮る撮影:日記帳の内容を逐一撮るなど=実質的な押収として準抗告の対象とする考え方。補足意見 三が「考え方もあり得よう」と示し、学説ではそれが有力(解説書)。判例の事案は物の外形だけの撮影で、実質上の押収かを論じるまでもない(補足意見 四)
  6. 6押収物への必要な処分: → 未現像フィルムの現像・記録媒体の読み出しに新たな令状は要らない
  7. 7保管と処分:目録の交付()/運搬・保管に不便なら看守者を置くか、所有者等の承諾を得て代保管()/危険なら廃棄()/没収できる物で滅失・破損のおそれか保管に不便なら換価()
  8. 8還付:留置の必要がない → 還付しなければならない()=原則被押収者に(最決平2・4・20)/請求により仮還付できる()/贓物で被害者に還付すべき理由が明らか → 被害者還付()
  9. 9押収拒絶権():医師・弁護士・宗教の職に在る者など列挙の職業が、業務上委託を受けて持つ他人の秘密に関する物。ただし書=本人の承諾・権利の濫用・規則の事由
  10. 10捜査機関への準用():上の条文は捜査機関の押収にも準用。ただし司法巡査は〜の処分(換価・還付・仮還付・被害者還付)ができない

色の札は出どころ:条文 判例 学説。条文番号は押すと条文、丸い札(出題)は押すと過去問の肢と正答が出ます。補足意見は判例の本体(法廷意見)と分けるため、学説の色で示します。

主語を分けて覚える。法廷意見=決定の理由として、裁判官全員一致の意見で主文(結論)を決めた部分。補足意見=それとは別に、個々の裁判官(ここでは藤島昭裁判官)が付け加えた意見で、決定の理由そのものではない。最決平2・6・27 の法廷意見が言ったのは「撮影は検証の性質 → 押収に関する処分でない → 準抗告は不適法」だけ。補足意見は一〜四に分かれ、原則の検証許可状・2つの目的(一)、範囲外は違法(二)、実質的な押収の考え方(三)、本件は外形だけの撮影(四)を述べる。これらは補足意見か学説で、法廷意見ではない。

1撮影の正体=検証判例条文

  • 事案(最決平2・6・27):捜索差押許可状に基づき司法警察員が申立人方の居室で捜索差押えをする際、許可状の「差し押えるべき物」に当たらない印鑑、ポケット・ティッシュペーパー、電動ひげそり機、洋服ダンス内の背広を撮影した。申立人がネガと写真の廃棄又は自分への引渡しを求めて準抗告をした。
  • 法廷意見:撮影は「それ自体としては検証としての性質を有する」(理由づけの続きは項目4)。
  • 補足意見 一:検証=五感の働きで物・場所・人等の存在・形状・作用等を認識する作用。写真撮影はその結果をフィルムに収録する行為。だから原則として令状が要る。
  • このような行為を捜査機関が行う場合には原則として令状を必要とする(刑訴法二一八条一項)。したがって、人の住居に立ち入って捜索差押許可状を執行するに際し、あわせてその現場において写真撮影を行うためには、原則として検証許可状が必要となる。
  • 捜索差押許可状は「捜索して差し押さえる」ための令状 → 見て記録する処分の権限は当然には入っていない。
  • 任意処分として許される撮影(公道で人の姿を撮る場合など)は別の問題(解説書は「任意処分として許容される場合を除き」と断る)。
×にされやすい形
  • 最高裁の法廷意見が「現場で写真を撮るには原則として検証許可状が要る」と述べた、とする形(それを書いたのは補足意見 一)

2付随して撮れる2つの目的(補足意見・学説)学説

  • 補足意見 一(後半):
  • 検証許可状を請求することなく、捜索差押手続の適法性を担保するためその執行状況を写真に撮影し、あるいは、差押物件の証拠価値を保存するため発見された場所、状態においてその物を写真に撮影することが、捜査の実務上一般的に行われている。このような撮影もまた検証と解されるべきものであるが、捜索差押に付随するため、捜索差押許可状により許容されている行為であると考えられる。
  • ①執行の適法性の担保=令状の呈示・捜索の実施状況・立会いの状況を撮る。②証拠価値の保存=証拠物を発見した時の状況・位置関係を撮る。解説書は、この2つは捜索・差押えに随伴するものとして捜索差押許可状で撮れると「一般に認められている」と書く。
  • 講義解説は、許される理由にもう1つ、住居内のプライバシーは令状で既に適法に制約されており、2つの目的の範囲の撮影はその程度を超えない(受忍限度の内)ことを挙げる。

押入れの奥の段ボールから覚醒剤の袋が出てきた → 動かす前に、袋がどう置かれていたかを撮る(②)。玄関で令状を示している場面・立会人がそばにいる場面を撮る(①)。どちらも捜索差押許可状だけで撮れる。

出題捜索差押えに付随する処分として、令状を立会人に示す状況・差し押さえるべき物の発見状況を撮影できる(○)

×にされやすい形
  • 「令状を立会人に示している状況を撮影するには、別に検証許可状が要る」
  • 「捜索差押許可状があれば、捜索の現場にある物は何でも撮影できる」
  • 2つの目的を、法廷意見(判例の本体)が示した、とする形

3範囲を超えた撮影は違法(補足意見・学説)学説

  • 補足意見 二:
  • これに対して、本件のように、捜索差押許可状に明記されている物件以外の物を撮影した場合には、捜索差押手続に付随した検証行為とはいえないので、本来は検証許可状を必要とするものであり、その令状なしに写真撮影したことは違法な検証行為といわざるを得ない
  • 解説書も、差し押さえるべき物に当たらない物の撮影は随伴とはいえず「違法と考えるのが一般」と書く。講義解説は、証拠と無関係に捜索場所をくまなく撮る・令状にない物をことさらに撮る、を違法の例に挙げる。
  • 法廷意見は、撮影が違法かどうかを判断していない(準抗告が不適法、とだけ言った)。
捜索差押えの現場での写真撮影2つの目的の範囲の撮影か執行の適法性の担保/発見した場所・状態の記録捜索差押許可状で撮れる付随する検証はいいいえ(令状にない物を撮る等)検証許可状があるか撮影は検証の性質=原則は令状が要る検証として撮れるはいいいえ違法な検証補足意見 二・解説書
撮影が適法か違法かの流れ(補足意見と学説の整理)。任意処分として許される撮影はこの図の外。違法と評価されても準抗告で争えるかは別の軸で、判例は準抗告を不適法とした(項目4)。
×にされやすい形
  • 「最高裁は、令状にない物の撮影を違法と判断した」(違法と明言したのは補足意見)

4準抗告はできない(最決平2・6・27)判例条文

  • の準抗告は、司法警察職員(司法警察員と司法巡査をまとめた呼び名・)がした押収などの処分に不服がある者が、司法警察職員の職務執行地を管轄する地方裁判所又は簡易裁判所に、その取消し・変更を求めるもの。
  • 右の写真撮影は、それ自体としては検証としての性質を有すると解されるから、刑訴法四三〇条二項の準抗告の対象となる「押収に関する処分」には当たらないというべきである。したがって、その撮影によって得られたネガ及び写真の廃棄又は申立人への引渡を求める準抗告を申し立てることは不適法であるとするのが相当であるから、これと同旨の原判断は正当である。
  • 補足意見 二も、検証にの準抗告の規定の適用が無いことは条文上明らかとする。違法な撮影でも、この点の準抗告は認められない。
  • 経緯:申立人の準抗告を東京地裁が棄却 → その決定に対する特別抗告()を最高裁が棄却(抗告の趣意は同条の抗告理由に当たらないとしたうえで、職権で、準抗告を不適法とした原判断を正当とした)。
  • 解説書は、判例の立場からは準抗告を(適法か違法かを判断する前に)「却下」するほかない、と理論上の扱いを書く。実際の東京地裁の決定は「準抗告棄却決定」で、最高裁の主文はその特別抗告を「棄却」した。
  • 公判でその写真が証拠として出されれば、違法収集証拠として排除される可能性がある(解説書)。解説書が書くのは「可能性」までで、排除が唯一の救済だとは書いていない。
軸令状にない物の撮影出どころ
撮影の評価違法補足意見 二・解説書(法廷意見は判断せず)
準抗告できない(不適法)法廷意見=検証の性質で「押収に関する処分」でない
公判で写真が出されたら排除される可能性解説書

出題令状の「差し押さえるべき物」に当たらない印鑑を撮影した場合、ネガ・写真の廃棄・引渡しを求める準抗告はできない(○)

×にされやすい形
  • 「違法な撮影なので、ネガ・写真の廃棄を求めて準抗告できる」
  • 「最高裁が準抗告を退けたのは、撮影が適法だったからである」(違法かどうかと争えるかは別)
  • 違法な撮影を争う道は公判での証拠排除だけ、と断定する形(解説書は排除の可能性までを書く)

5内容を撮る撮影(補足意見・有力説)学説

  • 補足意見 三:物の外形だけでなく、令状にない日記帳の内容を逐一撮影し、収賄先・献金先等を記したメモを撮影するなど、捜査の帰すうに重大な影響を及ぼしうる文書の内容等を検証許可状なしに撮った場合を考えると、準抗告の規定が無いからと容認するのは問題がある。
  • このような場合、実質的にみれば、捜査機関が日記帳又はメモを差し押さえてその内容を自由に検討できる状態に置いているのと同じであるから、写真撮影という手段によって実質的に日記帳又はメモが差し押さえられたものと観念し、これを「押収に関する処分」として刑訴法四三〇条の準抗告の対象とし、同法四二六条二項によりネガ及び写真の廃棄又は引渡を命ずることができるとする考え方もあり得よう。
  • 補足意見 四:
  • しかしながら、本件の写真撮影は、印鑑等四点の物の外形のみを撮影したものであって、右のような実質上の押収があったか否かを議論するまでもない事案であるから、刑訴法四三〇条の準抗告の対象とならないとした原決定の結論は相当である。
  • 補足意見 三は「考え方もあり得よう」と示しただけで、本件については四で「議論するまでもない」とした=補足意見もこの考え方を本件に当てはめてはいない。
  • 学説:撮影が実質的・価値的に見て差押えに等しい場合(対象外の日記帳・メモなど記載内容が重要な文書を逐一撮影したとき)は「押収に関する処分」に当たるとして準抗告を認める見解が有力(解説書)。
  • 批判は2つ:①どこからが実質的な押収かの線引きが難しい ②の趣旨は物の占有を奪われる財産上の不利益の保護で、占有を奪わない撮影は同視しにくい。

判例の事案で、撮ったのが背広ではなく、令状にない手帳のページを1枚ずつだったら → 違法という評価は変わらない(補足意見 二・解説書の見方)。準抗告は、法廷意見の文言では不適法の方向、補足意見 三が示した考え方・有力説では「押収に関する処分」として認める余地が出る方向(どちらとも言い切れない)。

過去問の肢(項目4の札)は「印鑑を写真撮影した」=物の外形の撮影。判例どおり準抗告はできない(○)。

×にされやすい形
  • 実質的な押収として準抗告を認める考え方を、法廷意見の立場とする形(法廷意見は触れていない。補足意見 三が「考え方もあり得よう」と示し、有力なのは学説)
  • 補足意見がこの考え方を採って本件の準抗告を認めた、とする形(四で、本件は外形だけの撮影なので論じるまでもないとした)

6押収物への必要な処分条文

  • :差押状・捜索状の執行については、錠を外し、封を開き、その他必要な処分ができる。
  • :前項の処分は、押収物についてもすることができる。
  • 押収してきた未現像フィルムの現像、記録媒体からのデータの読み出しなどは、押収物についての必要な処分(・)→ 新たな令状は要らない(解説書)。
  • 理由(解説書):押収物についての必要な処分としてが許している(捜査機関にはで準用)。
いつ・何に差押え・捜索の執行中に押収し終わった押収物に
例錠を外す・封を開く・現場でコンピュータのデータを画面に表示する・プリントアウトする未現像フィルムの現像・記録媒体からのデータ読み出し

出題写真フィルムを差し押さえるべき物とする令状で差し押さえた未現像フィルムを、警察署で現像することは許される(○)

×にされやすい形
  • 「差し押さえた未現像フィルムを現像するには、改めて令状(検証許可状など)が要る」

7押収物の保管と処分条文

  • :押収をしたら目録を作り、所有者・所持者・保管者又はこれらの者に代わるべき者に交付しなければならない。講義解説は、何を持っていかれたかを明らかにし、返還を求めやすくするため、と説明する。
  • :運搬又は保管に不便な押収物は、看守者を置くか、所有者その他の者に、その承諾を得て保管させることができる(代保管)。
  • :危険を生ずる虞がある押収物は廃棄できる。
  • :没収することができる押収物で、滅失若しくは破損の虞があるもの又は保管に不便なものは、売却して代価を保管できる(換価)。
  • 換価の要件は「滅失若しくは破損の虞」か「保管に不便」で、値下がりは条文の文言に出てこない。
処分条文要件決め手の語
目録の交付押収をした場合しなければならない
看守者・代保管運搬又は保管に不便代保管は承諾を得て
廃棄危険を生ずる虞できる
換価没収できる物で、滅失・破損の虞 又は 保管に不便売却して代価を保管

密漁で獲ったアワビ(犯罪で得た物=没収できる)が腐りそう → 売って代金を保管できる。押収したスマートフォンの新機種が出て値下がりしそう、という事情は、条文の挙げる「滅失・破損の虞」「保管に不便」のどちらの言葉にも出てこない。

×にされやすい形
  • 「運搬に不便な押収物は、所有者の承諾が無くても所有者に保管させることができる」
  • 「押収物は、没収できる物でなくても、滅失のおそれがあれば売却できる」

8還付・仮還付・被害者還付条文判例

  • 誰が返すか:・は「決定で」とあるとおり裁判所の押収の規定。で捜査機関の押収に準用され、捜査段階では検察官・検察事務官・司法警察員が還付する(司法巡査はできない=項目10)。
  • :押収物で留置の必要がないものは、被告事件の終結を待たないで、決定でこれを還付しなければならない(義務)。「留置の必要がない」=もう証拠として使う予定も没収する予定もない状態。
  • :押収物は、所有者・所持者・保管者又は差出人の請求により、決定で仮に還付することができる(裁量)。
  • :押収した贓物で留置の必要がないものは、被害者に還付すべき理由が明らかなときに限り、検察官及び被告人又は弁護人の意見を聴き、決定で被害者に還付しなければならない。
  • 還付の相手(最決平2・4・20):還付は押収を解いて原状を回復すること → 原則として被押収者に返す(所有者とは限らない)。
  • 刑訴法二二二条の準用する同法一二三条一項にいう還付は、押収物について留置の必要がなくなった場合に、押収を解いて原状を回復することをいうから、被押収者が還付請求権を放棄するなどして原状を回復する必要がない場合又は被押収者に還付することができない場合のほかは、被押収者に対してすべきであると解するのが相当である。
  • その事案:美術館長が保管していた国宝の梵鐘を司法警察員が差し押さえ、管理団体の京都府に仮還付。検察官は不起訴処分とともに、京都府に仮還付のまま本還付(仮でない、本来の還付)した → 被押収者でない京都府への還付は違法として取り消した。
  • 押収した物の還付に関する処分も準抗告の対象に挙がっている()。
還付仮還付被害者還付
条文
きっかけ留置の必要がない所有者等の請求(押収は続いたまま)贓物で留置の必要がない+被害者に還付すべき理由が明らか
義務かしなければならないできるしなければならない
相手原則被押収者(最決平2・4・20)条文は相手を書かず、請求できる者(所有者・所持者・保管者・差出人)を挙げる被害者

知人宅で押収した被疑者名義の通帳が不要になった → 原則として押収された知人に返す。押収した盗品の指輪が不要になり、被害者に返すべき理由が明らか → で被害者に返す。

出題任意提出物を領置した場合、提出者から還付を請求されると直ちに還付する必要がある(×)

領置()もの「押収」に入り、が準用される。還付の義務が生じるのは留置の必要がないとき。請求で動くのは仮還付で、それも「できる」。

×にされやすい形
  • 還付の義務を「請求されたら直ちに」に変える形(司法H25-24-オ)
  • 「押収物の還付は、押収物の所有者に対してする」(原則は被押収者)
  • 「仮還付は、請求があれば、しなければならない」

9押収拒絶権条文

  • 本文:医師、歯科医師、助産師、看護師、弁護士(外国法事務弁護士を含む。)、弁理士、公証人、宗教の職に在る者又はこれらの職に在つた者は、業務上委託を受けたため保管・所持する物で他人の秘密に関するものは、押収を拒むことができる。
  • ただし書(拒めない場合):①本人が承諾した場合 ②押収の拒絶が被告人のためのみにする権利の濫用と認められる場合(被告人が本人である場合を除く) ③その他裁判所の規則で定める事由がある場合。
  • 報道機関(新聞記者など)は列挙に入っていない → 業務上の秘密を理由とする押収拒絶権は無い。
  • 公務員(又は公務員であった者)が保管・所持する物について、本人又は当該公務所から職務上の秘密に関するものだと申し立てたときは、監督官庁の承諾が無ければ押収できない()。衆参の議員(元議員を含む)はその院、国務大臣(元大臣を含む)は内閣の承諾()。承諾する側は、国の重大な利益を害する場合を除いて承諾を拒めない(ただし書・)。

弁護士が依頼者から預かった依頼者の日記 → 押収を拒める。依頼者本人が出してよいと承諾すれば拒めない。被告人自身のカルテを主治医が持っている → 被告人が本人なので、「被告人のためのみにする権利の濫用」を理由に拒絶を否定することはできない(ただし書の括弧書)→ 主治医は拒める。被告人本人が承諾すれば拒めない。

×にされやすい形
  • 「報道機関は、業務上の秘密に関する物について、により押収を拒むことができる」
  • 「秘密の本人が承諾しても、医師は押収を拒むことができる」

10捜査機関への準用条文

  • :からまで、前段及び2項、、及び2項、、から3項まで、などは、検察官・検察事務官・司法警察職員が・・によってする押収又は捜索に準用される → この回の条文は捜査機関の押収にも及ぶ。
  • (差押状を執行した者も代保管・廃棄ができる)は準用されていない。
  • ただし書:司法警察職員(司法警察員+司法巡査・)のうち司法巡査は、からまでに規定する処分(換価・還付・仮還付・被害者還付)をすることができない。
×にされやすい形
  • 「司法巡査も、留置の必要がない押収物を還付することができる」
  • 「の押収拒絶権は、裁判所の押収にだけ働き、捜査機関の押収には及ばない」

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