刑事訴訟法ゼロから刑事訴訟法#51

鑑定嘱託と期日前証人尋問

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問い:捜査機関だけでは足りないとき(専門知識が要る・相手が協力しない)、誰に何を頼めて、相手にどこまでの義務を負わせられるか。

骨組み

  1. 1鑑定の嘱託():検察官・検察事務官・司法警察職員が被疑者以外の者に嘱託=鑑定受託者。裁判所が命じる()=鑑定人。嘱託だけなら令状は要らない
  2. 2宣誓と虚偽鑑定罪:鑑定人=宣誓させる()→ 虚偽鑑定罪()/鑑定受託者=宣誓なし → 虚偽鑑定罪にならない
  3. 3鑑定留置(・):鑑定人の鑑定でも鑑定受託者の鑑定でもできる・鑑定留置状。期間は延長・短縮できる/保釈なし/未決勾留日数の算入では勾留とみなす/留置状だけでは採血等はできない
  4. 4鑑定処分(・):住居立入り・身体検査・死体解剖・墳墓発掘・物の破壊。鑑定人も許可状が要る(鑑定許可状)/受託者=鑑定処分許可状。請求は検察官・検察事務官・司法警察員()=受託者自身ではない
  5. 5身体検査を拒まれたら:鑑定人=裁判官に請求()→ 直接強制まで/鑑定受託者=の準用なし → 間接強制まで
  6. 6公務所等への照会():主体の制限なし・報告義務あり(応じても守秘義務違反にならない)・しかし強制の方法なし → 任意捜査
  7. 7期日前の証人尋問の請求:検察官だけが裁判官に・第1回公判期日前に限り。=出頭・供述を拒んだ/=任意に供述したが異なる供述のおそれ+証明に不可欠(理由・不可欠性の疎明が要る/「圧迫」は要らない)
  8. 8尋問の効果():裁判官は裁判所・裁判長と同一の権限 → 出頭・宣誓・証言の義務(勾引も)=強制捜査。被疑者(起訴後は被告人)・弁護人に立会権なし(立ち会わせることができる)
鑑定人鑑定受託者
誰が頼むか裁判所が命じる()捜査機関が嘱託()
宣誓させなければならない()なし
虚偽鑑定罪成立しうる()成立しない
鑑定留置できる()できる()
鑑定処分の許可状鑑定許可状(・裁判所が発する)鑑定処分許可状(・裁判官が発する)
身体検査を拒まれたら裁判官に請求 → 直接強制まで(項目5)間接強制まで(項目5)
手続請求・照会する者相手
被疑者の鑑定留置検察官・検察事務官・司法警察員()裁判官
鑑定処分の許可検察官・検察事務官・司法警察員()=鑑定受託者自身は請求しない裁判官
期日前の証人尋問検察官だけ(・)裁判官(起訴後も裁判所ではない)
照会法律上の制限なし(検察事務官・司法巡査もできる)公務所・公私の団体

色の札は出どころ:条文 判例 学説(同じ色の 解説書 は、解説書の著者自身の説明)。条文番号は押すと条文、丸い札(出題)は押すと過去問の肢と正答が出ます。この回に判例は出てきません。条文に「司法警察員」とあるときは司法巡査は入りません(「司法警察職員」なら両方)。

1鑑定の嘱託:鑑定受託者と鑑定人条文解説書

  • 鑑定=特別の知識経験に基づく意見・判断の報告。通訳・翻訳は鑑定の一種で、鑑定の章が通訳・翻訳に準用される()。
  • :検察官、検察事務官又は司法警察職員は、犯罪の捜査をするについて必要があるときは、被疑者以外の者に鑑定・通訳・翻訳を嘱託できる → 嘱託を受けた者=鑑定受託者(捜査機関の補助者)。「被疑者以外」は頼む相手のこと=鑑定される対象は被疑者でもよい(項目3・5)。
  • :裁判所は、学識経験のある者に鑑定を命ずることができる → 鑑定人(裁判所の補助者)。
  • 嘱託そのものは相手に頼むだけ。鑑定のために要る強制処分(住居への立入り・解剖など)が鑑定処分で、そちらに許可状が要る(項目4)。だから、処分を伴わない鑑定の嘱託には令状は要らない。

私文書偽造事件で、偽造文書の筆跡と被疑者の筆跡が同じかを科学捜査研究所に鑑定してもらう → 嘱託だけ=令状は要らない。被疑者から血を採る鑑定なら、採血(身体検査)は鑑定処分=鑑定処分許可状が要る(項目4)。

出題筆跡の同一性の鑑定を科学捜査研究所に嘱託するには、裁判官の令状が要る(×)

×にされやすい形
  • 「鑑定を嘱託するには、裁判官の令状が要る」(要るのは鑑定処分をするとき)

2宣誓と虚偽鑑定罪条文解説書

  • :鑑定人には、宣誓をさせなければならない。
  • :法律により宣誓した鑑定人・通訳人・翻訳人が虚偽の鑑定・通訳・翻訳をしたときは、前2条の例による(偽証罪の=3月以上10年以下の拘禁刑)。
  • 鑑定受託者には宣誓の義務がない → 虚偽の鑑定をしても虚偽鑑定罪は成立しない。
  • 差の理由(解説書の説明):鑑定人は裁判所の補助者として中立公正さが強く求められる/鑑定受託者は捜査機関の補助者だから。
  • 辞任:「鑑定人も鑑定受託者も、自らの意思で辞任できる」は誤り(司法H18-26の正答)。
  • 鑑定人は勾引されない:は証人尋問の章を「勾引に関する規定を除き」鑑定に準用する。

警察の依頼で血液型を調べた研究者が、わざと違う結果を報告した → 宣誓していないので虚偽鑑定罪にならない。公判で裁判所に命じられ宣誓した鑑定人が同じことをすれば、の罪になる。

出題鑑定人には、鑑定をする前に宣誓をさせなければならない(○)

出題鑑定人も鑑定受託者も、故意に虚偽の鑑定をしたら虚偽鑑定罪で処罰されることがある(×)

出題鑑定人も鑑定受託者も、自らの意思により辞任できる(×)

出題召喚に応じない鑑定人を勾引できる(×)

×にされやすい形
  • 「鑑定人も鑑定受託者も、虚偽鑑定罪で処罰されることがある」(司法H18-26-1)
  • 「鑑定人も鑑定受託者も、自らの意思で辞任できる」(司法H18-26-2)
  • 「正当な理由なく召喚に応じない鑑定人は勾引できる」(予備R4-17エ)

3鑑定留置条文

  • :被告人の心神又は身体に関する鑑定に必要があるとき、裁判所は、期間を定め、病院その他の相当な場所に被告人を留置できる。:鑑定留置状を発してする。
  • 被疑者(鑑定受託者の側):=嘱託する場合に留置を必要とするときは、検察官・検察事務官・司法警察員が裁判官に請求する → =裁判官がの場合に準じて処分する。嘱託すれば必ず請求する、のではない。
  • 期間は延長・短縮できる()。被疑者はでに準じる。
  • 保釈は無い:勾留の規定を準用するが、保釈に関する規定は除く()。
  • 勾留との関係は2つに分ける:①勾留中に鑑定留置状が執行されると、留置の間、勾留はその執行を停止されたものとする(・被疑者は後段で準用)。②未決勾留日数の算入については、留置を勾留とみなす()=判決で刑に勾留の日数を差し引くとき(=未決勾留の日数は本刑に算入できる)、留置の日数も勾留と同じに数える。①は勾留の手続の進み方、②は判決での刑の数え方=別の場面の話。
  • 留置と鑑定処分は別の処分:鑑定留置状は留めておく許可にとどまり、留置中でも採血などの身体検査には別に鑑定処分許可状が要る(項目4)。

殺人の被疑者に心神喪失の疑いがあり、検察官が精神科医に鑑定を嘱託した。2か月病院に留めて診るなら、検察官(または検察事務官・司法警察員)が裁判官に鑑定留置を請求する。予定の期間で終わらなければ延長できる。留置中に血液検査もしたくなったら、病院の中でも鑑定処分許可状が要る。

出題鑑定人の鑑定で被告人を鑑定留置できるのと同様に、鑑定受託者の鑑定でも被疑者を鑑定留置できる(○)

出題裁判所は被告人を鑑定のため病院に留置できるが、その期間を延長することはできない(×)

出題医師に精神鑑定を嘱託した検察官は、鑑定留置を請求しなければならない(×)

出題鑑定留置中の被告人も、職権で保釈を許すことができる(×)

出題鑑定留置状で留置された被疑者なら、病院で、裁判官の許可なく強制的に採血等の身体検査ができる(×)

×にされやすい形
  • 「鑑定留置の期間は延長できない」(予備R4-17ウ)
  • 「鑑定を嘱託したら、鑑定留置を請求しなければならない」(司法H25-26-1=必要とするときだけ)
  • 「鑑定留置中の被告人も保釈できる」(司法H25-26-4)
  • 「鑑定留置中なら、裁判官の許可なく採血できる」(司法H25-26-2)
  • 「鑑定留置の期間は、未決勾留日数に算入されない」(算入では勾留とみなす=)

4鑑定処分と許可状条文解説書

  • :鑑定人は、鑑定について必要がある場合には、裁判所の許可を受けて、①人の住居等に入り ②身体を検査し ③死体を解剖し ④墳墓を発掘し ⑤物を破壊することができる。
  • :鑑定受託者も、裁判官の許可を受けて、同じ5つの処分ができる。
  • 鑑定人も許可状が要る:裁判所は許可状を発して許可する()・処分を受ける者に示す()。公判廷でする処分には適用しない()。
  • 許可の請求:=検察官・検察事務官・司法警察員からしなければならない → 鑑定受託者は自分で請求しない(司法巡査も請求できない)。裁判官は相当と認めるとき許可状を発する()。
  • 許可状の呼び方:鑑定人=鑑定許可状(の文言は「裁判所」。解説書は「裁判所または裁判官」が発すると書く)/鑑定受託者=鑑定処分許可状(裁判官が発する)。条文はどちらも「許可状」とだけ書く。

警察から死因の鑑定を頼まれた法医学者が死体を解剖する → 鑑定処分許可状が要る。裁判官に請求するのは法医学者ではなく、司法警察員(または検察官・検察事務官)。

出題捜査機関の嘱託で鑑定する者は、住居に入る必要があれば、自ら裁判官に令状を請求できる(×)

出題鑑定処分許可の請求は、司法警察員と検察官のいずれもできる(○)

出題鑑定人は、必要があれば、裁判所の許可を受けずに死体を解剖できる(×)

出題鑑定人は特別の許可状なく墳墓の発掘・物の破壊等ができ、鑑定受託者は鑑定処分許可状が要る(×)

出題捜査の必要から医師が死体を解剖するには、鑑定処分許可状が要る(○)

出題令状が無くても、医師に鑑定を嘱託すれば、採血を拒否した被疑者から採血させられる(×)

×にされやすい形
  • 「鑑定受託者が自ら裁判官に令状を請求する」(予備R1-15エ=請求は検察官・検察事務官・司法警察員)
  • 「鑑定人は、裁判所の許可(許可状)なく解剖・墳墓の発掘等ができる」(予備R4-17イ・司法H18-26-4)
  • 「鑑定嘱託だけで採血できる」(司法H22-23カ)

5身体検査を拒まれたら:直接強制か間接強制か条文解説書

  • 直接強制=拒んでもそのまま検査する()/間接強制=過料・刑罰で心理的に強いる(・)。鑑定処分許可状があれば5つの処分が許される(項目4)が、拒まれたときに使える手段は次のとおり分かれる。
  • 鑑定人:=拒まれたら裁判官にその者の身体の検査を請求できる → =裁判官は第10章(検証)に準じて検査できる → 過料()・罰金・拘留()に加え、効果がなければそのまま検査(=直接強制)。
  • 鑑定受託者:は〜・だけを準用し、を準用しない → の準用先は・・・(が無い)→ 間接強制はできるが、直接強制はできないと考えられている。
  • 過料()は裁判官の決定で科し、罰金・拘留()は刑罰=どちらも鑑定受託者が自分で科すものではない。
  • 捜査機関の身体検査令状(の検証としての身体検査)にはが準用される()=直接強制できる。かつての強制採尿の実務で、身体検査令状と鑑定処分許可状を併用していたのは、この直接強制の届かなさを補うためと解説書は説明する。

警察の嘱託で医師が鑑定処分許可状を示して採血しようとしたが、被疑者が腕を引いて拒んだ → この許可状だけでは押さえつけて採れない(過料・刑罰による間接強制にとどまる)。同じ場面を、裁判所が命じた鑑定人に変える → で裁判官に請求でき、制裁が効かなければそのまま検査できる。

出題身体検査を拒まれた鑑定人は裁判官に身体検査を請求できるが、鑑定受託者はできない(○)

出題鑑定受託者は、鑑定処分許可状に基づき、拒否する者に直接強制として身体検査ができる(×)

×にされやすい形
  • 「鑑定受託者は、鑑定処分許可状に基づき、直接強制として身体検査ができる」(予備H29-17ア・R5-18エ)=裁判官の許可状があっても、にはつながらない
  • 「鑑定受託者も、拒まれたら裁判官に身体検査を請求できる」(は準用されない)

6公務所等への照会条文解説書学説

  • :捜査については、公務所又は公私の団体に照会して必要な事項の報告を求めることができる。
  • 照会する者に法律上の制限は無い → 検察事務官・司法巡査でもできる。実務は「捜査関係事項照会書」で、検察官か司法警察員である警察署長の名で行う。例:市役所に戸籍謄本の送付、銀行に口座の取引記録の提出を求める。
  • 照会を受けた側は報告する義務を負う → だから、応じて報告しても守秘義務違反の責任を問われない。
  • しかし義務の履行を強制する方法が無い(過料も罰則も無い)→ 任意捜査の1つと考えられている。拒まれたら、関係者の取調べか、令状による捜索・差押えに切り替える。
  • 学説の整理:「人に義務を負わせるものも強制」とする説のうち、間接強制を伴う場合に限る考え方なら照会は任意(の証人尋問は強制)。ここまでが司法H20-22の問題文の整理。照会が任意か強制かは、強制処分の定義のとり方で動く。

被疑者に知られずに、取引のある金融機関へ負債の内容の報告を求め、書面を受け取る → の照会=令状なしでも適法でありうる。銀行が回答を断っても制裁は無く、必要なら差押許可状を得て記録を押さえる。

出題知られずに金融機関へ負債内容の報告を求め書面の交付を受けるのは、令状なしでは適法の余地がない(×)

出題知られずに金融機関へ負債内容の報告を求め書面の交付を受けるのは、令状が無くても適法でありうる(○)

出題間接強制を伴う場合に限る考え方なら、197条2項の照会は任意捜査(○)

×にされやすい形
  • 「金融機関への照会は、令状がなければ適法の余地がない」(予備H26-14ウ)
  • 「報告義務があるから、照会は強制処分であり、拒めば制裁がある」(強制の方法は無い)
  • 「照会できるのは検察官・司法警察員に限られる」(主体の制限なし)

7第1回公判期日前の証人尋問:請求の要件条文解説書

  • なぜ要るか:被疑者以外の者は、取調べへの出頭を拒め、出頭後もいつでも退去でき、調書への署名押印も拒める(→ただし書・3〜5項)。署名押印の無い調書は原則として証拠にならない。取調べで話した者が公判で翻すおそれもある。
  • 共通:請求できるのは検察官だけ(司法警察員はできない)、請求先は裁判官、時期は第1回の公判期日前に限る(起訴後でも期日前なら可・そのときも請求先は裁判官)。法定刑の軽重で可否は変わらない。
  • :犯罪の捜査に欠くことのできない知識を有すると明らかに認められる者が、の取調べに対して、出頭又は供述を拒んだ場合。
  • :取調べに際して任意の供述をした者が、公判期日では前と異なる供述をするおそれがあり、かつ、その者の供述が犯罪の証明に欠くことができない場合。:検察官は、必要とする理由と不可欠であることを疎明する。
  • には平成16年改正の前は「圧迫を受け」という文言があった → 削られて要件が緩んだ(圧迫が無くても、翻すおそれがあれば足りる)。
  • 「異なる供述」は、被疑者・被告人に有利な変更だけでなく、不利な変更も含む(予備R5-23ウの正答)。
  • 対象:被害者でも要件に当たれば対象になる。被疑者の共犯者も対象になる(予備R5-23アの正答)。被疑者・被告人は自分の事件では証人にならないと解されている → この制度の対象にもならない。
被疑者以外の者(223条1項の取調べ)第1回公判期日前か起訴後でも期日前なら可請求できない公判で証人尋問をするいいえはい出頭又は供述を拒んだか欠くことのできない知識を有すると明らかに認められる者に限る226条検察官が裁判官に請求はいいいえ(任意に供述した)異なる供述のおそれ+証明に不可欠か両方そろって請求できないいいえはい227条理由と不可欠性を疎明(2項)・「圧迫」は要らない
どちらも請求できるのは検察官だけ、請求先は裁判官。「いま拒んでいる」なら226条、「いまは話しているが、あとで翻すおそれ」なら227条。

ひき逃げの唯一の目撃者が、警察の呼出しに3度応じない → 。請求するのは検察官で、担当の警部(司法警察員)が自分で請求することはできない。取調べでは話したが、顔見知りの被疑者の前では「よく見ていなかった」と言い出しそうで、その証言が決め手 → 。

出題第1回公判期日前に裁判官へ証人尋問を請求することは、検察官と司法警察員のいずれもできる(×)

出題第1回公判期日前の証人尋問の請求は、司法警察員と検察官のいずれもできる(×)

出題司法警察員が第1回公判期日前に証人尋問を請求した=適法となる余地がある(×)

出題検察官による第1回公判期日前の証人尋問請求の可否は、法定刑の軽重で異ならない(○)

出題第1回公判期日後には証人尋問を請求できない(○)

出題起訴後に請求する場合でも、請求先は裁判所ではなく裁判官(○)

出題公訴提起後に請求する場合は、請求先は裁判官ではなく裁判所(×)

出題欠くことのできない知識を有すると明らかに認められる者が出頭・供述を拒めば、検察官は期日前に限り裁判官に証人尋問を請求できる(○)

出題出頭・供述を拒んだ者が被害者であっても、226条の証人尋問を請求できる(○)

出題出頭を拒否した者が捜査にどの程度関連した知識を持つか明らかでなくとも、期日前なら証人尋問を請求できる(×)

出題任意に供述した者が公判で異なる供述をするおそれがあり、かつ証明に不可欠なら、検察官は期日前に限り裁判官に証人尋問を請求できる(○)

出題目撃者が圧迫を受けて異なる供述をするおそれがある場合に限り、227条の請求ができる(×)

出題被疑者の共犯者についても、227条の証人尋問を請求できる(○)

出題「異なる供述」には、被疑者・被告人に不利に変更される場合も含む(○)

×にされやすい形
  • 「司法警察員も、第1回公判期日前の証人尋問を請求できる」(予備H27-14オ・R4-14ウ・R7-24オ)
  • 「起訴後の請求先は裁判所」(予備R5-23オ)
  • 「の請求は、圧迫を受けて異なる供述をするおそれがある場合に限る」(予備H23-24ウ=改正で削られた文言)
  • 「知識の程度が明らかでなくても、出頭を拒めばの請求ができる」(予備R6-23イ)

8尋問の効果:強制捜査・立会権なし条文解説書

  • :請求を受けた裁判官は、証人の尋問に関し、裁判所又は裁判長と同一の権限を有する。
  • それまで参考人だった者が、証人として出頭・宣誓・証言する義務を負う:召喚に応じなければ過料()・刑罰()、勾引もできる()。だから強制捜査とされる。
  • :裁判官は、捜査に支障を生ずる虞がないと認めるときは、被告人・被疑者・弁護人を立ち会わせることができる → 捜査の一環なので立会権は無い(裁判官の裁量)。起訴後に実施されるときも、被告人・弁護人に立会権は無い。
  • 作られた証人尋問調書は、裁判官の面前における供述を録取した書面(1号)にあたる → 証人が公判準備・公判期日で前の供述と異なる供述をしたときや、死亡・所在不明などで公判準備・公判期日に供述できないときに、この調書を証拠にできる(同号)。

の目撃者が、裁判官の召喚にも応じない → 過料・刑罰の対象になり、裁判官は勾引できる。参考人のときには無かった義務。

出題召喚に応じない証人は、更に召喚し、又は勾引できる(○)

出題226条の証人は、召喚に応じなくとも勾引されることがない(×)

出題被疑者の弁護人は、検察官の請求による期日前の証人尋問に立ち会う権利を有しない(○)

出題裁判官は、期日前の証人尋問に、被告人・被疑者又は弁護人を立ち会わせなければならない(×)

出題226条の証人尋問では、弁護人が選任されていれば、裁判官は弁護人を立ち会わせなければならない(×)

出題弁護人(被告人・被疑者)は、期日前の証人尋問に立ち会う権利を有する(×)

出題226条の証人尋問は、弁護人が規定上立会いを求めることができる場合に当たる(×)

出題期日前の証人尋問の調書は、321条1項1号の裁判官の面前における供述を録取した書面に当たる(○)

×にされやすい形
  • 「被告人・被疑者・弁護人を立ち会わせなければならない」「弁護人には立会権がある」(は「できる」)
  • 「期日前の証人尋問の証人は勾引されない」(司法H26-27オ=裁判所・裁判長と同一の権限)

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